舞台

初日の2nd story「不思議な文通」の始まって15分くらい?したあたりで、一人うるさく咳き込んでいたのは私です
なるべくセリフには被らないところで咳払いをしようと思ったのですが、何度も被ってしまい、大変ご迷惑をおかけいたしました
皆様、大変申し訳ありませんでしたm(_ _)m
さて、気を取り直して感想です
1st story「永遠への長い散歩
役者が二人に読み手が二人で、読み手の人が言葉で、役者の動きを表現する(上手い言い方がわかりません)という、新しいスタイルのお芝居
役者の二人が直接抱き合ったりしないで、間接的に?抱き合ったり、物を受け渡したりしていて、最初は本を読むだけでは見えてこない、動きをそうやって表現するお芝居なのだと思いましたが、話が進むにつれ、役者同士が直接向き合って演じないのは、その物語の二人の気持ちが、違うところを向いているからなんじゃないかと思いました
実際、最後には気持ちが通じ合って、役者同士が抱き合いましたから、多分私の考えでいいんじゃないかと思います
今回のお芝居のタイトルが「言奏(ことかな)」
本当に、素敵な言葉がいっぱいでてきますし、その言葉を発する役者さんが、本当に素敵で、まさに言葉を奏でられてました
少し短かったけど、短いからこそ、一つ一つの言葉がとても素敵なものばかりでした
また、言葉では上手く伝わらないような文章も、役者の方が演じられることで、とてもよく伝わりました
2nd story「不思議な文通」
これまた変わったお芝居で、主役が舞台の上で、文通相手への手紙の内容を読みながら、その気持ちを動作で表し、文通相手の人は主役の人にはどんな人かわからない為、舞台の裏で、手紙の内容を読むというもの
主役の方の演技はなんていうのがぴったりな表現なのかわかりませんが、動作が大きくて、動作の大きさと気持ちの大きさが比例しているのがはっきりとわかる、感情移入しやすい演じ方をされてると感じました
逆に文通の相手は、どんな人かわからないですから、大きな演技はなく、文から読み取れるであろう程度の感情の起伏で、文通をする度に、どんどんとその演じ方が豊かなものになっていきました
対比しているのかどうかはわかりませんが、最初は主役が明で、文通相手が暗
でもそれがどんどんと変わっていき、最後は主役が暗で、文通相手が明になったように思います
もちろん、舞台を数回しか見たことがない素人の感想ですから、全然違うのかもしれません
けれど、役者の方はこうおっしゃいます
「ご想像におまかせします」と
見る人によって感じ方は違う
曖昧な結末が多いのは、演じる人が違えば、同じ物語を見たとしても、感想が違うから
あえて曖昧な結末にすることで、演じる人が違った演技をすることができるから
最初は美里さん目当てで見に行った舞台ですが、今は本気ではまっているので、生半可な気持ちではありません
自分が演じる側になることはないと思いますが、見る側として、よりいっそう楽しめる努力をします
見るたびに好きになっていくお芝居の魅力がなんなのか?
それは自分でもよくわかりませんが、お芝居に出会えたことが、人生で一番の出会いになりそうです